オルゴールの修理 |
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修理
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注意事項:- このページで書かれている内容を実施する際は、必ずご自分の責任の上で行ってください。 - 書かれている以外の場所の修理はおやめください。オルゴールの内側にはゼンマイがあります。まだゼンマイの巻きが残っていたら、ムーブメントの幾つかのパーツに力がかかった状態になっています。間違った操作を行うと、オルゴールのパーツが宙を舞うことになってしまいます。 - 以下に述べた箇所以外の問題や、どうやって修理すれば良いのかわからない場合などは、自分で修理をせず、正規のオルゴール取扱店へ連絡してください。 - わからないことは、機械修理の得意な身近な方に聞いてみるのも良いでしょう。 - ご自分で修理をされた場合は、メーカー保証の対象外となります。 - 櫛歯には触らないでください。万が一触ってしまった場合は、乾いた布で指紋を拭き取ってください。そのままにしておくと、櫛歯は錆びてしまいます。錆びた櫛歯では、良い音は奏でられません。 - オルゴールのパーツそれぞれの機能は、「ムーブメント」のページをお読みください。
スタートスイッチに問題オルゴールの「故障」は大抵、スタートスイッチ(starter)に問題があることが多いです。
スタートスイッチがボタン式(button starter)のオルゴール (図 1, 2, 4) 正しい動作 スタートボタンを右に動かすと、スタートボタンと繋がっている金属板(図2の(6))も右に動きます。金属板の左端(図1の(1))によってスタート機構(図1の(2))が右に動きます。このようにして、シリンダーの大歯車に空いた小さな穴から掛け金(latch, 図1の(3))から外れます。 同時に、エンドレス・スクリュー(endless screw)と繋がった図1の(4)が エアブレーキ(air break)を開放し、オルゴールの再生が始まります。 重要なのは、金属板(図1の(1))とムーブメントの開放用留め金(図1の(2))との間隔です。スタートボタンを左に動かすと、この2つの間に小さな空間が出来ます。(図1を参照してください。) もし図1の(1)の金属板が左に寄りすぎていたら、(3)の掛け金はきちんと外れません。 音が鳴らない! ネジが無い場合、オルゴールの外箱の種類が次に挙げるものではないか、調べてみてください:外箱の中には、ネジで底板を箱の背面に固定されているものがあります。このタイプはムーブメントを固定しているネジをなくさないよう底板を外してください。 ほとんどのタイプは、側面の板(大抵は箱の右側面)を引っ張り挙げてください(図4)。特に慎重に作業してください。 こうすることで、ガラスを取り外しやすくなる場合があります。しかし力を入れすぎてガラスを割らないよう気をつけてください。また、板はまっすぐ上に上がるはずです。もし上がらなければ、固定されている板かもしれません。(4側面の板のうち1箇所は、固定されています。) 板を外すと、ガラスを簡単に外せます。(修理作業が終わったら、ガラスを入れ、板を元通りに戻してください。) 一番可能性があるのは、ナットが緩んでいることです(図2の(5))。この場合、図2の(1)と(2)が接触し、(1)が(2)を右に動かせなくなります。これを修理するには、スタートボタンを左に動かし、金属板(図2の(6))が正しい場所に来るように調整します。 その後、図1の(1)と(2)の間に少し隙間を空け、図2の(5)のナットを締めます。ナットを閉めすぎると、スタートボタンの動きが硬くなります。 これが原因でない場合、(4)のプラスチック部分がエアブレーキ(くるくる回る羽根の部分)を開放していないことが原因です。プラスチック部分とエアブレーキの間に隙間を空けるため、ゴムを取り外してください。 しかし、この修理を行うと、エアブレーキがゴムのカバーが無い金属にあたってしまい、曲の再生が終わるときに異音が聞こえるようになるかもしれません。 再生が止まらない!(ゼンマイの巻きがなくなるまで再生し続ける) 通常原因は次の2点のどちらかです。 a) 留め金(図1の(3))の位置が高すぎて、シリンダーの大歯車にある穴に留められない場合。修理方法: 留め金を優しく押し下げるか、ペンチで形を調整する。 b) スタートボタンが正しい場所に収まっていない。オルゴールの再生が始まったとき、スタートボタンが正しい場所に収まっていないため、留め金(図1の(3))が左に寄りすぎてしまい、ゼンマイの上で動けなくなってしまう場合。 修理方法: 留め金をゼンマイの上から優しく外し、再生が止まったかを確認する。まだ再生していれば、スタートボタンを優しくゆっくり右に動かす。または、留め金が左に余分に動けないよう、図1の(1)と(2)の幅を広げる。
スタートスイッチがワイヤー式(wire starter)のオルゴール (図3) 正しい動作 蓋を開けると、金属製のスタートスイッチ(図3の(1))にかかる蓋の力が開放され、小さなワイヤー製バネ((3)のてっぺん)で出来たスイッチが上がります。 スタートスイッチが上がっている間、それに繋がれたワイヤー(4)が下に移動し、エアブレーキを開放し、オルゴールが再生します。 箱を閉めると、上記とは逆に、蓋がスタートスイッチを押し下げるため、ワイヤー(4)が押し上げられ、エアブレーキを停止させます。エアブレーキはシリンダーに直接繋がっているため、シリンダーは再生を停止します。 音が鳴らない! 蓋を開け、図3の(4)のワイヤーがエアブレーキに接触しているかどうか確認してください。ワイヤーがエアブレーキに接触していると、シリンダーは再生できません。 この場合、以下のように修理してください。 もしワイヤーがエアブレーキに接触していなければ、別の問題が起こっていますので、ご自分で修理されないほうが良いでしょう。 ムーブメントを修理するには、まず保護用のガラスを外します。宝石箱型のオルゴールであれば、ムーブメントと宝石を入れる場所を仕切る間仕切りを引っ張りあげ、その下にある保護用ガラスを取り外します。通常の箱型オルゴールは、カバーの種類は何種類かあります。 ガラスの蓋があれば、蓋を外してください。 ガラスがネジで留められている場合は、まずネジを外してください。ネジが無いタイプであれば、側面の板(大抵は右側面)の板を引っ張り上げてください(図4)。 かなり慎重に作業してください。 こうすることで、ガラスを取り外しやすくなる場合があります。しかし力を入れすぎてガラスを割らないよう気をつけてください。また、板はまっすぐ上に上がるはずです。もし上がらなければ、固定されている板かもしれません。 板を外すと、ガラスを簡単に外せます。 (修理作業が終わったら、ガラスを入れ、板を元通りに戻してください。) 修理の内容としては、まず、図3の(4)のワイヤーをペンチで少し下げるように曲げてください。ムーブメントが再生していることを確認して、ガラスの蓋を元に戻してみてください。 蓋を閉めても再生が止まらなかったり、異音がするようであれば、ワイヤーを下げすぎているのが原因なので、もう一度ワイヤーの角度を変えてみてください。また、(3)の位置にワイヤーが来るように調整してみてください。(上下に動かしてみるだけでなく、左右にも動かしてみてください。) この調整で直らないようであれば、(1)の金属板が曲がっている場合が考えられます。この場合、(2)の金属板の位置をペンチで調節してみてください。 注: ワイヤーの角度を一つ変えると、他の角度にも影響します。ワイヤーを調節するときは一度に少しずつ調節するようにしてください。
スタートスイッチがおもり式(weight starter)のオルゴール
曲の再生を止めるには、箱を左側に傾けます。そのとき、おもりは左方向に移動し、エアブレーキの回転を止めます。 動かない! 原因の多くは、おもりがくっついて動かなくなっていることが挙げられます。この場合、箱を揺すっておもりを離してください。ごく稀に、くっついたおもりを離すために、箱を開ける必要が出てくることがあります。
スタートスイッチがピン式(pin starter)のオルゴール このタイプのオルゴールは、ムーブメントが小さく、おもちゃのオルゴールによく使われます。 正しい動作: オルゴールにつながっている、金属または木でできたピンがエアブレーキの回転を止めています。ピンを引っ張ると、エアブレーキが回転をはじめ、曲が再生します。曲を止めるには、ピンを押し下げます。 再生しない! まず、ムーブメントと再生機構を確認し、その構造を調べる必要があります。ピンが長すぎるのが原因かも知れないし、またはムーブメントの位置を調整する必要があるかも知れません。 再生が止まらない (ゼンマイの巻きが無くなるまで再生し続ける): まず、ムーブメントと再生機構を確認し、その構造を調べる必要があります。ムーブメントの位置を調整する必要があるかもしれないし、ピンが短すぎるか細すぎてエアブレーキの動きを止められないのが原因かもしれません。ピンが細すぎる場合には、端にテープを巻き太くしてやることで直るかもしれません。
スタートスイッチが紐を引っ張る方式(pull starter)のオルゴール このタイプは、子守唄の入った赤ちゃん向けのオルゴールに多いです。 オルゴールを再生させるには、紐を引っ張ります。再生を止める機構はついていません。引っ張った紐が元に戻るまで、再生を続けます。 このタイプのオルゴールをご自分で修理出来るとすれば、紐が切れた場合の修復くらいでしょう。
ネジの問題ネジを巻いてみて抵抗を感じなければ、ゼンマイが壊れているか、ギア・トレインとの接続が外れています。この場合は、ご自分で直そうとしないでください。
ムーブメントのネジが巻けないときは、ほとんどの場合既にゼンマイを巻きすぎた状態になっています。そのせいでムーブメントは動かないのです。再生中と同じ速さで、注意しながらネジを反対方向に巻いてみてください。ネジを反対方向に巻くときに、力を入れすぎたり、早すぎたりするとキーが緩んでしまうので、もう一度正しい方向にネジを巻いてみてください。 再生が遅かったり全く再生しなかったりする古いオルゴールも、同様の方法で直る場合があります。ムーブメントが回転する方向にネジを回して、もう一度ネジを巻いて、回転する方向にネジを回して、、、と繰り返してください。もしそれでも動かない場合は、アメリカの "The Musicbox Repair Center" から伺った以下の方法を試してみてください: オルゴールのメカニズムは、気温・湿度・大気の状態の変化にとても敏感です。長い間、ネジをいっぱいまで回して再生せずそのままの状態で放置しておくと、部品が酸化したり腐食したりしてしまい、ムーブメントの再生がとても遅くなったり、全く再生しなくなったりしてしまいます。ネジの根元にWD-40のような潤滑材を数滴注し、数分待つと、ムーブメントが動くようになる場合があります。 それでも直らなければ、その潤滑油をガバナーとエンドレススクリューの接続部分の上側、中央、下側に数滴注します。これで大抵の場合は直ります。このように細かい場所に潤滑油を注したりする場合に、ピン・ポイント・オイラーと呼ばれる道具を使います。これは小さなプラスチック製の容器で、先端に細いアプリケーター・チューブと呼ばれる注射針のような芯が付いています。これを使えば、細かい場所に潤滑油を注すことができます。 (このようなピン・ポイント・オイラーは大抵、模型屋さんやプラモデル屋さんで入手可能です。) この作業はとても効果的なので、ムーブメントの動きが速くなりすぎる場合があります。 その場合は、30weightのモーター・オイルを上記とは別のピン・ポイント・オイラーに入れ、再度ガバナーの結合部分に注すとムーブメントの動きが遅くなります。
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図1: ボタン式スタートスイッチの機能
図2: ボタン式スタートスイッチの機能
図3: ワイヤー式スタートスイッチ
図4 (ムーブメントの細部)
Q & A
"「動かなくなったオルゴールがあります。ネジを巻きすぎたようです。時計の修理屋さんに直してもらうか、または自分で直すことはできますか?」 修理になれていなければ、オルゴールが動かなくても決して解体しようとしないでください。修復不可能な損傷が出来てしまうだけでなく、主ゼンマイの力のせいで怪我をしてしまう恐れがあります。オルゴールが動かないときの主な原因は「巻きすぎ」ではなく、主ゼンマイの故障です。 動かないほとんどのオルゴールは、十分ネジが巻いてあります。だから、扱うには細心の注意が必要です。正規のオルゴール修理屋さんは、櫛歯を外すことを何より優先させます。櫛歯はオルゴールにとって必要不可欠で最も大事なパーツであるからです。
「再生すると、きしむような異音がするオルゴールがあります。オイルを注してやることで、これは直りますか?」 きしむような音はオイルを注してやっても直りません。ダンパーの故障が原因ですので、ダンパーの交換を正規のオルゴール修理屋さんに依頼する必要があります。
「アンティークオルゴールを持っているのですが、櫛歯のいくつかが折れています。新しい櫛歯を入手することはできますか?」 出来ません。櫛歯は特定の曲目を再生させるために作られているので、交換が出来ません。しかし、無くなった歯をつけてやることは出来ます。ただし、コストがかかります。(大体、歯1本につき200ドル程度です。)
「大体20%くらいの歯が折れています。これでも櫛歯を直した方が良いですか?」 その場合は、櫛歯を直すのはお勧めできません。
「アンティークのシリンダーオルゴールのピンがたくさん曲がったり無くなったりしています。他のシリンダーを手に入れた方が良いですか?」 いいえ。専門家であればシリンダーに再度ピンを刺し、修理することが可能です。費用はシリンダーの長さと直径に依ります。
「壊れた主ゼンマイを交換することは出来ますか?」 はい。しかし主ゼンマイのサイズや強度などを知るために、オリジナルの主ゼンマイも必要です。
「初期に作られたキーでネジを回すタイプのオルゴールを持っています。しかし、キーをなくしてしまいました。代わりのものを手に入れることは出来ますか?」 はい。(ほとんどの場合)。ムーブメント全体を見れば、必要なキーのサイズを調べることが出来ます。
「オルゴールの櫛歯が錆びて、音が外れています。錆を取って元の音に修復できますか?」 櫛歯表面の錆は専門家であれば取り除くことは可能です。しかし、くぼみなどの中には残ってしまいます。また、錆を除去すると音質を元通りに修復できません。
オルゴール修理屋
Netherlands: Arno van der Heijden, Amsterdam
USA: The Musicbox Repair Center Don Caine - Proprietor 24703 Pennsylvania Ave. Lomita, CA 90717-1516 Tel. 310-534-1557 Fax 310-534-1558 MBRCU@AOL.COM
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